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『燃える氷華』斎堂琴湖

執筆者の写真: 橋爪未萠里橋爪未萠里

先日横山さんが受賞された鶴屋南北戯曲賞で、時同じくして

ミステリー大賞 新人賞を受賞された、斎堂琴湖(さいどうことこ)先生の受賞作品の本をいただけたので、読みました。



面白くて悲しかった。

ラストの色んな事実が明かされるところは複雑な心理に我が事のように共感して、

読んでた違和感はこれやったんや…って附に落ちた時は、その動機に悔しく思った。


選評の時、

「相反するものをタイトルにする作品は惹かれる」

っておしゃってて、「燃える」と「氷」。

一見かけ離れた二つのもの、どういう事なんだろうって確かに思ったし、

読後も相反する感情、追求できた喜びとやるせなさ、憎悪と愛情、ひとりになりたいけどそばにいてほしい、登場人物も読者も色んな感情が渦巻くから、いいタイトルだと思った。

でも個人的には、改題前の「警察官の君へ」が、メッセージ性があって好き☺︎

読んだ後、特に思った。


余談だけど、選評で締めの言葉に湊かなえ先生が

「大ヒット、間違いなし!」

と片手挙げて言ったのが可愛かった。


横山さんのおかげで出会えた作品なので、感謝。



次回作、読みたいです、斎堂先生!

「琴湖」と言う名前かわいい(ˊᗜˋ*)





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